倉敷市にある歯科医院

倉敷市の歯科 うじごう歯科医院 ■診療時間
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うじ号新聞


 うじごう歯科医院
 〒710-0016
 岡山県倉敷市中庄414

 TEL 086-463-6500
 
                  
院長のひとり言 


        小学校で玉砕してきました!!
          

  


平成19年6月20日

こんにちは。院長の宇治郷です。

 先日、私が校医を務める中庄小学校で子供達を対象に歯についての話をしてきました。6月はムシ歯の日があるため、どこの学校でも、この時期に歯に対する保健指導を行うようです。

 時間は約20分、パワーポイントを使った講義形式ということで、小学校から依頼をされました。全校生徒が対象ですので、1年生にレベルを合わせると6年生には物足りないし、6年生にレベルを合わせると1年生には難しすぎるしで、3〜4年生に照準を合わせて、いろいろ計画してみました。
 
 選んだテーマは、以下の3つです。

@歯の役割について
Aムシバはどうしてできるの
B歯のみがき方について


 最初、思いつくままスライドをつくっていくと、あっと言う間に50枚ぐらいになってしまい、どう考えても長すぎます。どんどん省いていき、そして子供用に写真や絵を入れていきました。なかなかうまくまとまらず、スライドの入れ替えを繰り返すこと数回、結局文章はほとんどなくなり、動物の写真や、口の中の写真、バイキンマンの絵ばかりになってしまいました。

低学年の子を退屈させないように、いきなり「動物の歯を当てるクイズ」からスタート、たのしく講演は始まる予定でした。

 動物の歯は、「ゾウ」「トラ」「イルカ」を準備して、それぞれヒトの「奥歯」「糸切り歯」「前歯」と対比して、その役割を説明していきました。楽しく始まったのは良かったのですが、クイズ形式にして子供たちに答えてもらったので、体育館中がざわついてしまい、一度ざわついた会場の雰囲気は、二度と静かになりませんでした。それでも、気を取り直しどんどん講義を進めてみたものの、10分を過ぎると、みんな少しくたびれモード、15分を過ぎると、暑さと退屈さで、聞いてくれているのかどうかもよく分かりませんでした。最後に、「動物は、虫歯になって歯がなくなるとどうなると思いますか?」という質問をして、「歯の大切さ」について熱く語るつもりでしたが、私の思惑は見事に外れた気がします。歯の大切さが子供達に伝わったかどうかはまったく不明です。

 今回の私の講演は、見事に玉砕した感じでした。久々に気持ち悪い汗を一杯かきました。

 失敗の原因は、良かれと思って入れたクイズかも知れません。クイズをすれば盛り上がるのですが、一つ間違えるとそのまま会場全体がざわついしまいます。高学年の子供ばかりなら、すぐにまた静かになると思うのですが、低学年だとそうはいきません。実は、3年前にもこれと同じ失敗をした事がありました。その時、十分に反省したはずなのに、今回また同じ過ちを犯したようです。低学年の子供を対象に話をするのは、本当に難しいことが分かりました。また、時間が長くなると、やはり飽きてしまいますよね。自分の未熟さを十分に実感する出来事でした。


 皆さんにも講演の内容の一部を紹介します。

         
        ゾウの歯         トラの歯          イルカの歯       


 ゾウは草や果物などを食べる草食動物のため、食物をすりつぶしやすいようにぞうりのような平べったい形の歯をしています。
 トラは、獲物を捕らえ殺し、その肉を食べるため、鋭い牙を持っています。
 イルカは、魚やイカなどを捕らえ、噛み切るように食べるため、たくさんの小さな歯を持っています。

 一方、ヒトの歯は、こんな形をしています。


              
     ヒトの奥歯          ヒトの糸切り歯          ヒトの前歯


 奥歯は、まさにゾウの歯と同じ役割で、前歯や糸切り歯で小さくした物をすりつぶす役割をします。
 糸切り歯は、トラの歯と同じ役割で、肉や硬いものを引きちぎる役割をします。
 前歯は、イルカの歯のように、食物を小さく切る役割をします。
 
 我々人間は、肉でも野菜でも魚でも、何でも上手に食べられるように、これら3種類の歯を神様が作ってくれいることが良く分かります。


 最後に子供達に質問した、「動物は、虫歯になって歯がなくなるとどうなると思いますか?」ということが、実は私の本当に言いたかったことでした。
 動物が虫歯になって、歯を失い、食事ができなくなると、百獣の王ライオンでも、何トンもあるような大きなゾウでも、またどんな動物でも、すべて死んでしまうのです。自然界においては、生きるためには十分な食事を取れることが絶対条件なのです。そして、そのもっとも重要な働きを担っているのが、「歯」なのです。こんな当たり前と思えることが、我々人間にはあまりわかっていません。ムシバができても、歯槽膿漏になっても、歯を治そうとせず、失ってしまえば安易に入れ歯を作ればよいと考えている人が、なんと多いことでしょう。現在、日本では、80歳の人の残存歯数は約7本です。言い換えれば、失った歯の数は、21本という事になります。もしも、我々人間にも、他の動物と同じように「歯を治療してくれる歯医者」なるものがいなければ、とうの昔に皆死んでいることになります。

 皆さんに「歯の大切さ」について、もっと真剣に考えてもらいたいと思います。そして、我々歯科医師は、「歯を治す事」が本来の仕事ではないことを自覚するべきだと思います。我々の本来の仕事は、「歯の大切さ」について繰り返し、繰り返し説明し、そしてみんなが幸せな生活を送れるように口腔の健康を通して、貢献していくことだと思います。

 中庄小学校の関係者の方が、もしもこの「ひとり言」を読まれたならば、本当に私が伝えたかったことを是非子供達に伝えてください。残念ながら、私の拙い講演では、十分に伝えることが出来なかった気がします。来年チャンスがあれば、リベンジしたいと思います。


  コミュニケーション能力の不足で、少し意気消沈している 宇治郷 好彦



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