倉敷市にある歯科医院

倉敷市の歯科 うじごう歯科医院 ■診療時間
 平日 9:00-12:30、2:30-7:00
 土曜 9:00-12:30、2:30-5:00
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 日曜日、祝日




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うじ号新聞


 うじごう歯科医院
 〒710-0016
 岡山県倉敷市中庄414

 TEL 086-463-6500
 
              
院長のひとり言 


        歯医者に来る人の心理


平成19年3月18日

こんにちは。院長の宇治郷です。

 今日は、歯医者に来る人の来院理由について考えることがありました。実は、今日の日曜日に休日診療をしました。ほとんどの人が、歯が痛くなって来院されました。その人たちに、色々と話を聞いてみると、ほとんどの人が、

 「3,4日前から歯が痛くなっていたが、自然に治るかと思って待っていたが、もう我慢できなくなって来院しました。」

 という解答でした。

 「何も、日曜日にわざわざ知らない病院へ来なくても、休み前に自分のかかりつけの先生のところへ通えばいいのに」と正直思いました。冷静に考えれば、知らない先生に診てもらうより、自分のことをよく知ってくれていて、信頼関係の出来ている先生に診てもらうほうがよいことは、明らかです。しかも、痛い思いをして困るのは、患者さん本人です。それなのに、どうしてこんなに、痛くなるまで辛抱して、しかも全く知らない先生に、診てもらうのでしょうか?そして、ほとんどこれらの人は、痛みが止まれば、もう歯医者には行かないと思います。救急の処置をしながら、本当に自分のしているこの治療は、患者さんのためになっているのかなと思いながら、一日の仕事を終えて、色々なことを考えました。

 
 どこの病院でも、必ず初診の患者さんには、

 「今日は、どうして歯医者に来たのですか?」

 という質問をすると思います。すると、ほとんどの人は、

 「歯が痛くなったから来ました。」
 「右下のかぶせが取れたので来ました。」
 「左上の奥歯が、腫れて痛いので来ました。」
 
 というような、困ったことがあって、歯科医院を来院されています。その後、引き続きこんな質問をしてみてください。

 「どうですか? 歯医者というところは、あなたにとってどういう所ですか?」

 約7割の大人の人は、

 「あまり好きではありません。」
 「出来れば、来たくはない所です。」
 「今日は、嫌だったが勇気を振り絞って来ました。」

 というような答えが返ってきます。では、何故患者さんは、こういった嫌なマイナスの場所として歯医者を捉えているのでしょうか?

 子供さんの場合は、必ずしもこういう答えにはなりません。最近の歯医者さんは、昔と違って、出来るだけ明るい雰囲気づくりに努力していたり、子供さんや保護者の方を叱ったりすることは、ほとんどないと思います。また、クリスマスのイベントをしたり、ビデオを見ながら治療できたり、上手にできたらご褒美がもらえたりと、いろいろな工夫をしているために、子供達は、結構喜んで通っていたりします。(当院もこんな風に努力しています。)

 さらに、患者さんに質問をしていきます。

 「今まで、歯医者で困ったことや、イヤだったことはどんなことですか?」

 すると、実にビックリするほどの答えが出てきます。

 「歯を削るときに、すごく痛かった。」
 「痛いと言っているのに止めてくれなかった。」
 「口の周りに、水を飛ばされたり、汚されて嫌だった。」
 
「説明もなく勝手に治療された。」
 「私の話をほとんど聞いてくれない。」
 「治療費が高かった。」
 「悪くもない歯を治された。」
 「治療期間が長くて、一体いつ終わるのか。」

 
歯医者って一般の人から見ると、かなりひどい場所のようです。

 現在、当院の目標の第一に、

 「健康な人たちに笑顔で通ってきてもらいたい。」

ということがあります。どういうことかと言うと、
 
 健康な方が、定期的に美容院へ行くような感覚で歯科医院へ通い、口腔内の健康づくりを自ら進んで行い、一生涯自分の歯でおいしく食べるという大きな目標に向かって頑張ってもらいたい。そして、我々は、そのお手伝いをさせていただきたいと言う事です。
 
 皆さんは、この内容について理解できますか?よく分からないという人の方が多いかもしれません。
 どうやら、現時点では、我々の考えている理想と、患者さんとの考えには大きな隔たりがあるようです。私の所属しているCHP研究会の代表である諸井先生は、次のように言われています。
 

 これからの患者・医師の関係のポイントは、

・専門家と患者との間にあるギャップを認め、それを埋めようとする態度。
・行動を起こす主体は、あくまでも患者であり行動変容するのも患者である。
・医師や専門家は、患者の患部だけを診るのではなく、「心」も含めた「その人すべて」を診るべきである。
・患者と専門家は、基本的に対等であり、共通の目標を持つべきである。
・「悪くなった歯」を治すだけでなく、「困りごとのない幸せな人生」を目標とすること



 少し難しいかもしれませんが、私はこの意見に大賛成です。この考え方を十分に我々が理解し、時間をかけて、患者さんに紹介していくことが必要だと思います。現時点では、歯医者に来る人を、病気を
っている患者さん」と呼んでいますが、今後、我々が理想とする形で、健康な方が通ってこられた場合は、「患者さん」ではありません。「来院者」とか「クライアント」という言葉のほうが適切な表現かもしれません。


 
当院では、初診で来られた患者さんや、治療が終了した患者さんに、常に上で掲げた目標の話をさせていただいています。そして、少しずつではありますが、確実に、この考え方に賛同していただけて、実際に通ってきてくださる人が増えています。

 皆さん、冷静に考えてください。まずは、当然ですが、痛い所や、かぶせの取れたところをきっちりと治療しましょう。しかし、その後は、また悪くなったとき、困ったときに治療するするという考え方から、脱却しましょう。皆さんにとって、本当に重要なことは、歯を大切にすることによって、これからの人生のQOLの向上、すなわち困りごとのない幸せな人生を送れることだと思います。
 そして、我々歯科医療従事者の本来なすべき仕事は、むし歯や歯周病の治療ではありません。かかった病気を治すより、病気にならないように支援することこそが重要ではないですか。皆さんが、健康で困りごとのない人生を送るサポートをすることこそが、我々の本当の仕事だと思います。まだまだ、我々の考える理想の実現には、程遠いかもしれません。しかし、一歩一歩努力していきたいと思います。

 
     少し今回理屈ぽくなっている宇治郷 好彦

 



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