倉敷市にある歯科医院

倉敷市の歯科 うじごう歯科医院 ■診療時間
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うじ号新聞


 うじごう歯科医院
 〒710-0016
 岡山県倉敷市中庄414

 TEL 086-463-6500
 
                                       

院長のひとり言 

    ちょっと気になったこの一言
   

平成22年11月29日

こんにちは。院長の宇治郷です。

昨日、岡山県歯科医師会主催の
 
歯科医療従事者に対する感染予防講習会に

参加してきました。


年2回程、開催されるこの講習会のタイトルは、なんと

「歯科診療に必要なHIV/エイズの知識」

なんでエイズと歯科が関係あるのかと少し疑問に感じていました。

しかし、今回の講師の先生が、川崎医大の内科の教授で、和田秀穂先生。

うちの娘の友達のお父さんで、なんと私の主治医ではないですか。

エイズの話しには、あまり興味はなかったのですが、

とにかく参加してみました。


「エイズ」という病気に対しての私のイメージは、

かかってしまうと、まず助からない病気。

出来れば、歯科治療はしたくないなというものでした。

しかし、この病気が発見された10数年前とは、まったく別の病気でした。



少し講演内容について、紹介します。

 わが国においてヒト免疫不全ウイルス(humaniInmunodeficiencyvirus:HIV)感染者の増加が続くなか、エイズ発病前の感染者に対する治療法はこの20年で格段の進歩を遂げた。抗HIV療法(highlyactiveantiretroviraltherapy:HAART)を正しく続ければ長く生きていくことが可能になったばかりでなく、服薬は以前よりはるかに容易になり毒性も下がるなどユーザーフレンドリーになってきたため、患者のQOLが著しく向上してきたのである。

すなわち、ちゃんと指示通りの薬の服用をしておけば、

ほとんど健康な人と変わらずに生きていける病気になっていた。



 
しかし「感染からエイズ発病まで約10年」といわれていた時代から、最近では自然経過での病状の進行が確実に速くなり3年程度とも推測されている。

最近では、発病までの潜伏期が短くなり、早期に発見する事が重要である。



 HIV感染症は、急性感染期、慢性無症候期、エイズ期から成り、各々の時期別に日常診療で出会う症状の特徴がある。
 まず急性感染期は、@インフルエンザ様症状、A伝染性単核球症
様症状、B無菌性髄膜炎である。
 慢性無症候期にはしだいに次のような症状に遭遇する。つまり、@繰り返す帯状庖疹、A口腔カンジダ症、口内炎、B難治性の脂漏性皮唐炎、捧疹、
C慢性の下痢、体重減少などである。
 そしてエイズ期に最も見られる指標疾患が、@ニュー
モシスチス肺炎、Aサイトメガロウイルス感染症、B活動性結核、C深在性カンジダ症、Dカポジ肉腫である。日常診療において、迷わずHIV感染症を疑うことが、目の前の患者を救い、感染拡大を減らしていく早道となる。



急性感染期、慢性無症候期にエイズを疑い、早期に発見することが重要。

とりわけ、潜伏期の慢性無症候期には、口腔内に変化が現れる。

例えば、繰り返す帯状疱疹、カンジダ症、口内炎等を発見した場合に、

HIV感染を疑い、正しい対応がとれれば、発病前に治療に入り、

命を救うことも可能である。

すなわち、我々歯科医師が正しい知識や、鋭い観察力を身に付けていれば、

多くのHIV感染の患者さんを早期に発見し、未然に救うことも可能となる。


この話しをされていた際、和田教授が次のようなことを言われた。


有名な名医が、非常に難しい手術を成功させて、ひとりの人の命を救うのも、

我々一般の医療従事者が、HIV感染の疑いのある患者さんを、

早期に発見して、適切な対応をとり、命を救うのも全く一緒である。

ひとの命に、違いはないのだから。


たしかに、我々歯科医師でも、患者さんの口腔内の変化に素早く気づき、

適切な診断力を身に付けておけば、人の命を救うような貢献をする事は、

可能なはずです。

なにか、この一言は、私の心に深く響きました。

歯科医師という仕事の重要性を再認識させられました。



 
HIV感染者の歯科受診についての報告(東京都立駒込病院感染症科)によると、約7割がHIV感染症の判明する前にすでに種々の目的で歯科受診をしている。またHIV感染が判明後に歯科受診のあった例では、診療拒否を心配して感染が伝えられないことが多いという。このことから歯科臨床上、歯科臨床における院内感染予防ガイドライン(2003年)の遵守は極めて重要と思われる。

我々歯科医療に従事するものは、正しい知識を持ち、

必要以上に過剰な反応をする事なく、

HIV感染症だけでなく、その他の疾患をもつ人にも、差別することなく、

適切な対応をとることが重要であることがよく分かった。

患者の心の痛みも分かる人間になることも重要である。


医学の進歩を実感した講演会であったと共に、我々歯科医師の仕事の

重要性を再認識させてくれるものとなりました。

大変充実した時間をもつことができ、感激しました。





タイトルだけで価値を判断してはいけないことを学んだ 宇治郷好彦







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